ご尊顔を拝しております…
大佛師 松本明慶氏作「不動明王」
怒った表情で知られる不動明王、本日より安置しました。
憤怒の形相は、優しさだけでは消滅することのない煩悩や罪悪から人々を救済する慈悲深い仏様なのです。
右手に持った俱利伽羅剣で、よこしまな心や迷いを断ち切り、左手の羂索と呼ばれる網は、悪を縛り上げ正しい方向へと導き、背後の火焔光背は、煩悩を焼き尽くすことを意味します。
不動明王の眼を隠して口元だけ見ると、柔らかく微笑んでいるように見えるから不思議です。
足元に目を移すと、左脚の親指だけがほんの少し反り返っています。微動だにしないのが“不動”明王と思いきや、いついかなる時でも救いに行けるようスタンバイしているとか。指先から全身にまで力がみなぎっているように見えるのは、体躯の重心、構造などすべて熟知したうえで彫り上げているからこそ。
一本の楠から生まれた、細部にいきわたる緻密な彫刻表現には、堂々たる威厳と品格が宿っています。
平成の名仏師である松本明慶氏作の「不動明王」
弊社のみならず、弊社に関わる全ての皆さまをお守りくださいますように!